治療概要
| 治療内容 | 再根管治療 |
|---|---|
| 治療期間 | 2週間(再根管治療) |
| 治療回数 | 2回(他、術後3ヶ月後、1年後の経過観察等を除く) |
| 費用 | 379,500円(税込、被せ物まで含む) |
| リスク・副作用 |
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治療前の状態・主訴


患者様は、半年前に他院にて根管治療が終了したものの、治療中から続く歯ぐきの腫れと違和感が改善されないとのことでした。前医に症状を訴えるも、しばらく様子を見るよう指示され、半年間様子を見ていましたが一向に改善されないため当院を受診されました。
当院の初診時の診査では、根尖に根尖性歯周炎を確認したのと同時に、根の治療を行う際に使用する器具(ファイル)が根管根尖部に残存していることが判明しました。根管内で破折したファイルは、治療時の洗浄効果を低下させ、トラブルケースの原因になることが多い症例です。
治療詳細




当院での治療を開始したところ、根管内は感染物で満たされていたため、まずは全ての感染物を除去しました。
破折ファイルの除去方法には色々な方法がありますが、器具(ファイル)除去時に常に考慮しなければいけないのは歯質を温存することです。感染した部分を取り除くために歯を削ることはやむを得ません。しかし、器具(ファイル)を取り除くために健康な歯の部分まで削ってしまうと、根管治療後の歯の強度が下がる原因になります。そのため、削る量は必要最小限にとどめる必要があります。
今回は前医の治療で見逃されていた根管と、器具(ファイル)が破折している箇所が根尖部付近で合流していることが確認されました。見逃されていた根管にアクセスし、根管内にバイパスを形成することでファイルを除去しました。こうすることで本来治療すべき根管を洗浄しつつファイルも除去できる可能性があるため、まずはバイパステクニックで対応しました。

バイパスを形成することでスペースができ、余分な歯質を傷つけることなく簡単に超音波で破折ファイルを除去できます。
治療後の様子


術前に確認されていた痛みや腫れは2回目の精密根管治療の際には消失しており、経過観察にて根尖性歯周炎も治癒されたことを確認しております。
器具破折より、治療環境の管理が重要です
今回は前医による根管治療中の器具(ファイル)破折が治療を困難にさせる原因となりました。根管治療で使用する器具は繊細なため、ファイル破折は根管治療で度々確認される症例です。
器具が破折することで、根管治療での洗浄能力が低下し、結果、治癒に影響することは否めません。しかし、問題の本質は『器具(ファイル)が折れること』自体ではなく、感染対策が不十分な環境で治療が行われることにあります。治療中に器具が破折しても、そもそも根管内や器具に感染がなければ根尖性歯周炎は形成されることはありません。根管治療の3原則は無菌的な処置、徹底的な洗浄、緊密な封鎖であり、この条件を確保し治療することが一番重要なのです。
診断や治療器具の取り扱い、治療中の歯質の削除量、ファイル除去のテクニックの選択などは術者(歯科医師)に依存しますが、最低限、病気(根尖性歯周炎)の誘発に関しては原則を守ることで防ぐことができます。ファイルを折ることが悪いことではなく、治療の環境が重要なポイントです。
目白マリア歯科は確実な診査、診断を行い、適切な治療のご提案をさせていただいております。根の治療でお困りの方は一度当院の精密根管治療初回カウンセリングにお越しください。
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