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歯根端切除術後の経過観察の重要性ー患者様利益の為にできること(院長宮澤)

目白マリア歯科歯根端切除術症例画像1-3

  • 投稿日:2019.11.26
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こんにちは、目白マリア歯科・院長の宮澤です。
今回は歯内療法終了後の経過観察はなぜ行うのか、その意味と重要性についてお話させていただきます。

歯内療法は
根管治療
② ①の予後不良時に行う歯根端切除術
の2つのステージに別れています。
再根管治療の場合、コンセプトに沿った治療を行っても成功率は40%〜90%である為、術後の経過次第では10%〜60%予後不良症例が生じてきます。
その場合は歯牙を治癒に導くために2つ目のステージ歯根端切除術を施す必要が生じてくるのです。
現在の顕微鏡下(歯科用マイクロスコープ)での歯根端切除術の成功率は技術を習得している者(歯科医師)であれば90%以上であるため殆どの症例に関しては歯内療法外科(歯根端切除術)を施すことで多くの根尖性歯周炎を治癒に導くことが可能になります。
しかしながら、歯根端切除術後の創傷部は比較的遅い治癒傾向も示すものもあり、長期に渡り経過観察を行うことが重要になってくるのです。

歯根端切除術の場合、術前の病変の大きさと治癒期間には密接な関係があり、5mm以下のものは平均6.4ヶ月、6〜10mmのものは7.25ヶ月、それ以上のものは11ヶ月治癒に要すると言われています。(J Endod 1999)
また、Molvenの歯根端切除術後の治癒の分類(Int Endod J.2008)では、治癒形態は完全治癒、不完全治癒、不確実な治癒、失敗の4つの分類に別れ現在治癒に向かっているのか、もしくは症状の改善が認められないのか、予後不良なのかを判断する為には最低1年の経過が必要になるとも記載があります。

目白マリア歯科の症例ページで7月にご紹介させていただいた歯根端切除術の経過

【症例】抜歯を宣告された歯を外科的根管治療「歯根端切除術」で保存

のレントゲン写真を例にして見ていだければわかるように、根尖病変を除去した後6ヶ月をかけて徐々に根尖透過像(※)の縮小が確認できます。歯肉は比較的早い治癒を確認できますが、骨透過像の治癒は時間をかけてゆっくりと縮小し、半年後にはほぼ透過像の確認はできない状態まで良好な治癒を示しています。

症例1

目白マリア歯科歯根端切除術症例画像1-1

目白マリア歯科歯根端切除術症例画像1-2
※赤で囲むところが透過像

目白マリア歯科歯根端切除術症例画像1-3

この症例のように、定期的なレントゲン写真を撮影することで予後の変化を確実に診断できるようになります。

 

一方で、写真症例2より、以前私が歯根端切除術を行った症例ですが、左上2番の歯根端切除術後、1年で透過像の消失までは至っていない症例です。
しかしながら、術直後より歯肉の腫脹や痛みが改善されたのをはじめ、1年をかけて病変の透過像も非常にゆっくりではありますが縮小してきているのがわかります。
この時点では治癒傾向がみられますが、こういった症例では、引き続き経過観察を行い完全治癒、もしくは失敗に移行しないかを注意深く経過観察しレントゲン写真を撮影していくことが必要となるのです。

症例2

目白マリア歯科歯根端切除術症例画像2-1

歯根端切除術を行った場合の治癒には様々な治癒形態がみられるため歯内療法後の経過観察が非常に重要になります。

目白マリア歯科では根管治療終了後もしくは歯根端切除術後の患者様全てに最低2年間(1年に1度ほど)の経過観察にご協力していただいております。これは単に根管治療を施すだけでなく治癒までをフォローさせていただくことを目的として行っております。

 


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